日本は世界一ブランド志向の強い国で、特に欧米の高級ブランドに関しては全世界の約半分を消費しているといわれています。

当然ブランド好きな人も多いわけですが、ブランドって何ですか?と聞かれて答えられる人は意外と少ないですよね。

今回は知っているようで知らない『ブランド』について解説していきます。

ブランドの語源・由来

ブランドは元々、牧場主が自分の家畜を他人の家畜と間違えないよう区別するために焼印をつけたことに由来します。

言葉の発祥は「焼印をつけること」を意味する「brander」というノルウェーの古ノルド語から派生したといわれています。

山田さんちの山田牛、鈴木さんちの鈴木牛とかそんな感じだったんですね。

ブランドの意味と役割

ブランドは商品に銘柄や商標といった形で他と区別・識別する機能を持たせています。

例えばあなたがもしユニクロで服を買うとしたら何を考えますか?「このユニクロってブランドの服、買ってもだいじょうぶかな」とか「すぐ穴が空かないかな」なんて考えることはないはずです。

なぜならそんな余計な心配をしなくていいくらい「ユニクロ」というブランドの服に対する価値を認めているから、ですね。

もし世界からブランドが無くなってしまったらそれは全てのジャンルの商品の目利きが必要とされるとても生きづらい世界になります。

ブランドの種類

一口にブランドと言っても「どこが」「誰が」持つかによって名前が変化します。

ナショナルブランド(NB)とプライベートブランド(PB)

ナショナルブランドとは製造元である「メーカー」が商品につけたブランドのことでそれに対してプライベートブランドとは、小売店・卸売業者が企画し、独自に販売しているものを指します。

例を挙げるとコイケヤのポテチはNBでイオンのトップバリュのポテチはPBといった感じです。

パーソナルブランド

企業で持ちいられてきた「ブランド」の概念を一人一人の人間にあてはめたものです。自分ブランドとも呼ばれます。サービス業のプロフェッショナル(クリエイター、士業など)に多いです。

ファッション業界のブランド

ファッション業界には、「デザイナーズ・ブランド」、「キャラクターズ・ブランド」、「DCブランド」といった用語があります。業界用語ではありますが、比較的ポピュラーなのでここでご紹介します。

デザイナーズ・ブランド

まず「デザイナーズ・ブランド」は、ファッションデザイナー自身が個性を活かして作った比較的高価な服飾のブランドです。ブランド名とデザイナー名は同一であることが多いです。ジョルジオ・アルマーニ、ヴィヴィアン・ウエストウッドが有名です。

キャラクターズ・ブランド

「キャラクターズ・ブランド」は著名なデザイナーの個性を活かし、別のデザイナーがデザインを行っている場合に使われます。シャネルやグッチ、クリスチャン・ディオールが有名です。

著名なデザイナーが引退した後は流れとして、「キャラクターズ・ブランド」になっていくことが多いようです。

DCブランド

最後に「DCブランド」です。これは両者を一緒に表現したもので、デザイナーズ&キャラクターズ・ブランドの頭文字をとったものです。1980年代に国内でブームとなり松田光弘、菊池武夫、三宅一生、川久保玲といったファッションデザイナーが活躍しました。

ただしこれは日本で起きた一過性のもので、現在では「DCブランド」という呼び方をする人はもういません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ブランドはよく耳にすることの多い言葉です。その意味を知り理解を深めることでショッピングがさらに楽しくなれば、と思います。